大人倶楽部
吉田ゆうこ
登場人物
永良亮介(攻)良家の子息
岬はるか(受)元お坊ちゃん
あらすじ
良家の子息が多く通う学園に転校してきたはるか。
その目的は“大人倶楽部”でおもちゃとして男に抱かれ、実家への援助を得ること。
しかし大人倶楽部は存在するが、その慣習は既に廃れていた。
困ったはるかが挑発的な態度をとると、部員のひとりである永良に奥の小部屋へ連れ込まれ体を暴かれてしまう。
その上永良とは同室だということが判明し、戸惑う中での学園寮生活が始まり――
レビュー
本の帯の「俺が次の”おもちゃ”です」というある意味衝撃的な台詞に心を惹かれ購入した本です。
「大人倶楽部」というタイトルに”おもちゃ”を名乗り出る男子高校生…どんな退廃的な世界が待っているんだ…とドギマギしながらページを捲ると、意外にも甘く切ない純愛のお話でした。
私は読後あまりにもときめいて、そのまま3回読み直しました。読めば読むほど魅力が高まる、そんな作品だと思います。
大人倶楽部に入部して”おもちゃ”になり、抱かれて金銭を得る為に転校してきたはるか。その入部した大人倶楽部で永良と出会います。
家族の為に何としてでも抱かれなければならないはるかは大見得を切って永良に抱いてもらうことに。しかし金銭は得られたものの結果は思ったようなものではありませんでした。
半ば強引に体から始まった2人の歪な関係はなかなか上手くいきません。それなのに寮も同室でふたりきり。こんな最悪の状況からどうやって2人が近づいていくのか、そこが見どころです。
寮というシチュエーションはいいですよね…。学校という場で集団生活を送りながら、寮の部屋というのは閉鎖的な空間でそこにいる人にしかわからないことが沢山ある、この秘匿性にロマンを感じます。
扇情的なシチュエーションでありながらエロは少なめです。
吉田ゆうこ先生の繊細な絵柄で描かれるエロは耽美で思わず見入ってしまいます。
永良とはるかはお互いに家族に問題があって、孤独を抱えた者同士。そんなふたりが心を埋め合わせるように触れ合っていくロマンチックな世界観に浸ってみてください。
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